アートと映像の領域を横断し、さまざまな作品を手がける石原海監督が、北九州市の教会に集う人びとが演じるキリストの受難劇と彼らの歩んできた苦難と現在の物語を交差させたドキュメンタリー。 困窮者支援を行うNPO法人「抱樸(ほうぼく)」の奥田知志が牧師を務める福岡県北九州の東八幡キリスト教会には、元極道、元ホームレス、虐待被害者など、さまざまなバックグラウンドを持つ人びとが集まってくる。傷ついた愛すべき罪人ともいうべき彼らが演じる、イエス・キリストの十字架と復活を描いた受難劇と、彼らが経験してきた苦難と現在、礼拝の模様や支援活動など、フィクションとドキュメンタリーを交錯させながら、人間の「生」に迫っていく。